gebokuの日記

日々のアイドルヲタ活動を綴っていきます。

君は見えないけれど

<前回までのあらすじ>

アーティストのMVを見ることにハマった私が泣けるMVを見ていると、めちゃんこかわいいウェディングドレスの女性を見つけた。

先輩に可愛い子見つけたと言うと先輩から衝撃の事実を告げられる。

ウェディングドレスの女性の正体はなんと乃木坂46橋本奈々未だったのである。

アイドルに興味が無かった私は一週間後にあるライブのチケットがあることを先輩に告げられ、しぶしぶ(ここ重要)ついて行くことになった。

<前回までのあらすじ終わり>

 

2014/11/1(土)早稲田大学の学園祭までの1週間は早かった。

橋本奈々未さんを見つけて早1週間が経ち、私は早稲田大学まで来ていた。

当日は不幸にも雨が降っていたが、乃木坂のライブは室内での公演なので関係無いと思っていた。

 

他にも様々な催しがあるということで先輩と待ち合わせをして早めに到着していたが、気持ちはすでに乃木坂46に向いている。

先輩も乃木坂が早く見たいという気持ちを抑えられずそわそわしていてうるさかった。

 

私は学祭に参加した事がないし、自分の大学の学祭にすら出たことが無いので学祭がどういうものか知らない。

だが、ここは日本有数の天才大学の学園祭だ。運営もしっかりしているに決まっている。

せっかく学祭に来たのだから屋台で少し腹ごしらえをしてから参加しようと思い校内をウロウロしていたが、しっくり来る食べ物が無く、結局外の蕎麦屋でお腹を満たした。

 

満腹感にでゴキゲンな私はお腹をさすりながら、先輩は頼んだメニューを大盛りにしたことを後悔しており食べ過ぎて気持ち悪いと言いながらお店を出た。

気持ち悪いと言いながらも先輩は

「そろそろ入場待機可能な時間だから早めに並んで前の方を確保できるようにしよう。」

と、とてもテンションが高かった。

 

会場はA・B・Cで入場順が決まっており、全員立ち見

・Aはステージの真ん前

・BはAのゾーンから20メートルほど通路を挟んで後ろ

・CはBと同じレーンでBが入場したあとに入場

 

私達はBのチケットだったので体育館の脇に並ばなければならないため、指定の整列場所にはすでに20人ほど並んでいた。

なんと熱量の高いファンだろうとびっくりしたが今となっては当たり前の光景だ。

 

体育館からはリハーサルの音が漏れており、この中に橋本奈々未さんがいるんだとワクワクを抑えきれなかった。

が、ここで私は重大な過ちを犯していた。

乃木坂の曲全然知らん

ライブに来たというのになんという失態。

橋本奈々未さんを見たいという意識が強すぎてライブと言うエンターテイメントの楽しみ方根本を忘れていた。

 

これはまずい、、、先輩に流れそうな曲をひたすら聞かせてもらう。

「何度目の青空か」を特に何回も聞いて覚えた。

あとから知ったが曲そのものを覚えてもほとんど意味がなく、曲に対してのレスポンスを私達は覚えなければならないとのこと。

 

直前にちょろっと聞いいただけで覚えられ無いと思ったのだが、予想外にも時間はたくさんあった。

 

Aの入場が完了しておらず、Bの入場ができないため我々は雨の中で2時間以上体育館の脇で待たされたからだ。

正直、予想外に長い待ち時間に辟易した。この時は乃木坂46に高いモチベ-ションは無く2時間の待ちでも地獄のような時間だった。

体育館の中にトイレがあったが当分列が動きそうもないのでトイレに行きたいため列を抜けてもいいかと待機列にいる係員に聞くと

すいませんが、我慢してください。

女子大生に放尿をおあずけさせられるという初めての体験だった。

(その2分後5人くらい後ろの学生が他の係員に聞くと列を抜けて行っていいと言われていた。)

 

本来ならばすでに体育館の中に入っているはずだったが、2時間も待たされた挙句トイレにも入れない。(何故か私だけ)

最悪のコンディションで開始5分前にBのチケット入場が始まった。

私達は体育館に入りBゾーンの最前列を陣取って乃木坂46の登場を待っていたが、開始の時間になっても彼女達は現れない。

当然だ。まだチケットBも全員入っておらずチケットCも入れていない。

そして、急に諸注意の放送が流れた。私はこの時メンバーを把握していなかったので誰か分からなかったが、確か星野みなみさんと深川麻衣さんだった記憶がある。

 

ここまでは本当に最悪だった。ステータスが怒りの状態でライブに入りたくは無かったが温厚な私でも今回の運営の対応にはイライラが抑えきれなかった。

挙句、Cのチケットが入場完了する前に乃木坂46のライブは始まってしまった。

 

そんな私が初めて参加した乃木坂46のライブの感想は、、、

最高だった。

Bのゾーンからはメンバーがほとんど見えず、音だけを聞く場所になってしまっていた。

曲は1曲以外わからずレスポンスも返せない。

 

しかし、周りにいる乃木坂46のファンに続いて声を発することによりとても気持ちよく会場の空気に入って行けた。

ライブにおける一体感の重要性を私はあの時初めて知ったのだと思う。

 

そしてお目当ての橋本奈々未さんはMC時に双眼鏡で見ることにした。

 

 

 

 

 

なんと美しいのだろう。

MVの時よりも更に美しく、表情豊かで可愛らしさもある。

 

その時に元乃木坂46メンバー市來さんがサプライズで登場し、泣いていた。

 

元メンバー登場した時に微笑み、泣いた時に優しい目で見つめる橋本奈々未さんは私が見たMVよりも遥かに人間臭くて好きになってしまった。

 

ライブが終わり、最高の時間を過ごした私は今までの怒りを忘れ心の底から満足していた。

こんなに幸せになれるものなのかと自分自信がおかしくてニヤニヤが止まらなかった。

 

先輩も良かったね、と言ってくれて帰りながらライブの思い出を語って乃木坂に対する予備知識も教えてくれた。

 

大満足の私の心のスキマに先輩はまた悪魔のごとく囁く。

「明後日に全国握手か行きます!

 

こうして私はアイドル特有のイベント、全国握手会への参加を決めた。

 

続く