gebokuの日記

日々のアイドルヲタ活動を綴っていきます。

届かなかった_vol2

先にコチラを見てね☆

geboku.hatenablog.com

------------------------------------------------------

 

何回も同じ夢を見る。

 

悲しむあの人の笑顔を見てしまい、声にならない声で謝りレーンを出ると笑顔のヲタクがいる空間をかき分けてインフォメーションへ足早に向かう。

 

そんなはずない。

確かに確認した。

2ヶ月のうちに届かなかった?

受取忘れているだけか?

 

頭の中には色々な言い訳がぐるぐる回りインフォメーションに辿り着くと、確かにあの時には無かったはずの文字がインフォメーションのNGプレゼントの注意事項の張り紙に書いてある。

 

”オルゴール”キッチンタイマー

もう一度あの人の悲しい顔がフラッシュバックして目が覚める。

冷や汗をかいて真っ白な天井が視界を埋める・・・。

 

もう一度言う。私はただただ笑って欲しかっただけなのである。今回の件で悪者はいない。強いて言えば確認を怠り、アホみたいに熱量をぶつけた私が完全に悪い。バカの空回りだ。それでも向こうに謝らせてしまい、困った顔をさせてしまった。ただただ情けない。

 

起こったことに真剣に向き合えない日々が重なり、拭いようのないねっとりとした呪いのように届かなかったプレゼントと困った顔が頭から離れない。周りには笑い話にした。そうする事でほんの少し自分の気が紛れた。そして既に起こってしまったどうしようもない事は時間が解決してくれた。

 

あの時は確かに悲しい顔をさせてしまった。けれども私はまだ色褪せずにむしろ光を纏ってしまうほどに新内眞衣が好きだ。ならどうすればいい?単純だった。前に進む以外に私に選択肢はない。それを教えてくれたのは他ならぬ彼女だ。

 

人間は成長する生き物だ。私はまた考えた。他の人ともかぶらず彼女に喜んで貰えそうなものを。周りから情報収集もした。運営の検閲をくぐり抜け彼女の手元へと届くプレゼント。

 

そして5月25日akiRa鎌倉へ降り立つ事を決めた。

噂を聞くと身につけるファッション系のものは意外と検閲を通っているとのことだった。服やバッグ、イヤリング、指輪などが通っている例を何件か聞いた。という事はアクセサリーで被らなそうな物を探そうと検索した。見つけた。

 

みなさん「gram」というお店をご存知だろうか。その場で手加工で指輪を作ってくれるアクセサリーショップだ。手加工の為かなり時間がかかるらしく鎌倉にしかお店がないためすごく並ぶらしい。

https://image-kinarino.ssl.k-img.com/system/press_images/000/402/995/94d7103d91a7fd7faf4a41798f18ab788d424e10.jpg?1435236156

 

 

 

そうした中、次の握手会まで時間が無かった私は会社の有給を取って鎌倉へ行くことにした。きっかけはいつもこの胸の衝動からである。(仕事しろ)

 

その話をしたら某飛鳥ちゃんヲタクが一緒に同行してくださると声をかけてくださり、一緒に鎌倉へ行くことになった。のぎ天でも鎌倉旅をしていたのでヲタクの聖地巡礼となった。(色々あったが割愛)

 

そして男二人でまさかの可愛らしいジュエリーショップへ乗り込んだ。正直場違い過ぎる。なんで椅子の上に看板が置いてあるんだ?これがオシャレなのか?さっぱりわからない。そして人はやっぱり並んでいる。手加工の指輪を作ってもらう列だ。列に並びお姉さんに話を聞いた。最初から手加工の指輪なんて作ってもらうつもりわない。さすがの私も指輪を送るのはこっ恥ずかしい。(どの口が言うの?)

 

「ブレスレットを作りたいんです。」お姉さんに伝えた。一応できることはできるが制作までに一月くらい待たなければいけないことを告げられた。一月も待てない・・・。

 

ここの店員も優しく「ここにあるのはすべて手作りなのでどれも1点ものですよ。その中からどうですか?」提案してくれた。世界には愛しかない。

 

お店の中の物を吟味した。これでもかというくらい見た。そして、ピッタリの物を見つけたと思った。薄いラベンダー色のカーボン紐に申し訳ないくらいに金色の装飾が付いた可愛らしいブレスレットだ。金色の装飾は18金らしいが、18金かぁ、すごいのかなぁくらいにしか私には知識がない。(全然違うけどこんな感じの申し訳無さだった)

https://image-kinarino.ssl.k-img.com/system/press_images/000/399/989/6a0d6ed8182ed7a8b741d183d5f2cdbfa0e5c11a.jpg?1434958505

 

事前にプレゼントの大体の金額設定を周りから聞いていた所1万円前後とのことだったので成長した私は1万円を握りしめてお店を見回っていた。ただし、このブレスレットは一万円を少しオーバーしていた・・・。く、だがこれが新内さんに似合うブレスレットだ。少しくらいなら超えてもいいはずだと思いコンビニにお金をおろしに行こうとすると同行してくださっていた某飛鳥推しのヲタクが財布からお金を出し、貸してくれた。ありがとう某飛鳥推しのヲタク。本当に感謝(泣)そしてこのお店はやたら包装にこだわっているらしくものすごい待たされた。けれどありがとう。

 

そして手のひらサイズのプレゼントにまた心踊った。今度こそは彼女の笑顔が見れるかもしれない。(この後も本当に色々あるんだけれど関係ないので割愛)

 

 

次の握手会のインフォメーションでまた「こちらに該当する物では無いですか?」確認された。しっかりとその欄を読んだ。2回読んだ。間違いない。ブレスレットは該当していないはずだ。満面の笑みで私はインフォメーションの係の人に返した。「はい!大丈夫です!」

 

プレゼントにつける紙にもブレスレットと品名を書き、名前も入れた。その日に鎌倉ののぎ天聖地巡礼の報告と共におみやげでブレスレットを買って来たと彼女へ告げて会場を後にした。

 

私はウキウキ気分だった。金額は多少超えても届いている報告を聞いている。他には何も不安要素は無い。オルゴールは大事件の後だったため盗聴器や発信機を考慮して弾かれているとの憶測が上がったが今回はブレスレットだ。盗聴器も発信機も入れる余地はない。

 

 

しかし、人は成長していく。私は慎重だった。今年は新内眞衣が花火大会やらお祭りに行きたいと言っていた。私は考えた。簪(かんざし)ひとくらいあっても特に困らないだろう。アレなら1万円を超えず買えるし、特にあっても困るものではないだろう。

 

表参道にあるみたいなので雨の日になってしまったが暇を見つけて買いに行った。このくらいの髪の長さでキレイな人で青が似合うという話を店員さんとしつつ1時間かけてどの簪にするかを決めた。本当に楽しい時間だった。こんな時にまで楽しい時間をくれる新内眞衣には本当に感謝しか無い。

 

しかし、次のタイミングで渡せるのは14枚目で最後の方の握手会だった。プレゼントが渡ったとして確認できるのは2ヶ月以上先になってしまう。インフォメーションにプレゼントを渡した私はまた彼女にインフォメーションに簪を渡したから受け取ってくれと頼んだ。「私誕生日じゃないよ?」とキョトン顔をしていたがその顔がとてもかわいかった。「知ってるわw」で返したけど。

 

そして月日が経った。間には2ndアルバムスペイベのボウリングや黒ひげがあった。全国ツアーもあった。新しくやる舞台も発表された。新内眞衣は足を怪我してても本当に頑張っていて、苦しそうだったけれど強く強く笑顔を見せてくれた。積りに積もった私の幸せは既に恩返しをできるレベルではなかった。どんなに頑張ってもこれ以上の物を彼女へ返すことはできない。ここからは私のエゴだ。ただ単純に喜ぶ顔が見たかった。

 

15thシングルの握手会まで本当に遠かった・・・。2ndアルバムスペイベもあったがとにかく握手会まで本当に遠かった。

 

ついに来てしまった9月25日、運命の日。

本人の手元に渡っているはずだ。確信があった。どんな危険性にも該当しないはずだ。前日山口のアンダーライブから終電の新幹線で帰り横浜のカプセルホテルに泊まり、正直ちゃんと寝れなかった。その日聞く事を決めていたからだ。一緒のカプセルホテルに泊まったヲタクに起きてから準備がはやいと言われたがそうじゃない。まともに寝ていないから準備する時間が山ほどあっただけだ。

 

握手会が始まった。ソワソワしながらも開始時間にはまだジョナサンで朝食を食べていた。焼鮭定食だ。しっかりとした味付けだった。美味しかった。

 

そして会場についた。握手会1部、新内眞衣は浴衣だった。ANN0でも着たことのある明るい色の浴衣だった。もしかして簪つけてくれないかなぁと邪な気持ちが若干というかけっこうあった。クソである。そうこうしているうちに1部一回目の握手。久しぶりであることを噛み締めた。しかし、向こうからしたらスペイベに来てるからそうでも無いらしい。台無しだ。なんなの?

 

握手会第2部深呼吸してから新内眞衣レーンに並んだ。この部は本当に新内眞衣の券しか無いため逃げられない。ここで聞く事を決心した。ひとりまたひとりと仕切りの向こうへ消えて出てきて笑顔になっていく。やはりこの空間はとてもいい。みんなを幸せにしてくれる新内眞衣はすごい人だ。そう思いながら並んでいた。そして、、、いよいよ私の番である。

 

 

ちなみにこの6行目の「ブレスレット?かんざし?」の前には本当に真剣に思い出そうとしてくれて長考してくれている悠久とも思える5秒間が存在する。みるみる顔が真顔から困った顔になるのがスローモーションのようだった。胸が締め付けられるように2枚出しの10秒間中7秒は息が吸えなかった。

 

忘れてほしかった。今まで起こった事もすべて。そして私も忘れたかった。何が悪かったのだろう。私はまた間違えてしまった。

 

 

ここで届いたか届かなかったか聞かなければいいという人もいると思う。そうすれば苦しむ事はない。ただ私はずっと言っている通り彼女の笑顔が見たいのである。私がしたプレゼントによってその笑顔が作られたのであれば少しは恩が返せたかもしれないという自己満足を得られるからだ。

 

2つとも届かなかった。想定外どころではない。

もう一度だけ言う、ただただ笑顔が見たいだけなんだ。

 

さて、次の誕生日は何を贈ろうかな。

 

 

続く?