gebokuの日記

日々のアイドルヲタ活動を綴っていきます。

届かなかった_最終回

ーずっと自分が不幸だと思ってた。

 

 

2014年11月某日、僕は乃木坂46のヲタクになった。

同年12月にひとりのアイドルが大好きになった。

あれから2年と4ヶ月後の私はそのアイドルがもっともっと大好きになった。

 

そのアイドルが笑ったら幸せで、そのアイドルが泣いたら悲しかった。

そんな僕はライブのチケットも当たらず、舞台のチケットも当たらず、送ったプレゼントはすべて届かない。

自分は本当に運が悪い。

不幸だ。ずっとそう思っていた。

 

 

 

4/23(日)握手会が開催された。

いつも通り慣れた足取りで新内眞衣さんのレーンに並び始め、数ヶ月ぶりにじっとり手汗をかいて手を何回も拭きながら前に並ぶ同胞達が握手をこなすのを見送っていた。

この回で新内眞衣に聞かなければいけない事があった。

新内眞衣の誕生日に送ったプレゼントが届いているか否か。

現在乃木坂46の運営方針が変わり、プレゼントの類はすべて送れないことになった。

 

それが決まる前に僕は、初めてのプレゼントとして送った半年かけて作った「オーダーメイドのオルゴール」が届かず、鎌倉まで出かけて買いに行った1品ものの「ブレスレット」が届かず、夏浴衣を着ると言っていたからアクセントになるように贈った「かんざし」が届かず、3連続で届かないという悲しい出来事があった。

 

これからプレゼントできない×1年間ずっと届かなかったプレゼント=絶望

 

今回、届いていなかったらもう私の感謝をプレゼントとして送る事ができない。

本当の意味で最後のプレゼント。絶対に届いて欲しいと思って綿密に推しと話合ってスニーカーに決めた。

これならば値段も制約に引っかからず行けるはずだ。祈りながらひとり、またひとりと握手を終えて行くのを見守っていた。

その前の部の握手で顔が怖いということを言われていたので精一杯の引きつった笑顔で新内眞衣に質問をしてみた。

 

「プレゼント届いた?」

 

怖かった。

ドキドキしてた。

冷や汗をかいてた。

呼吸が荒かった。

世界が暗い。

 

 

 

 

新「届いた!届いたよ!」

a「え?本当に?」

新「うん!◯◯◯のやつだよね?」

a「そう!それだ!よかった、、、本当に良かった、、、」

新「ありがとう」

 

今まででも格別のありがとうだった。

なんて幸せなんだろう。

他のアイドルにプレゼントをしたことがある。

届いてたけれどやっぱり新内眞衣に届けたかった。

これは格別。推しの笑顔は本当に尊い

 

1年か、、、1年は永い。

最後の方は意地になっていた。重いと言われようが、ダサいと言われようが自分のプレゼントは推しがどうやったら喜んでくれるかずっとずっと考えた結晶だった。

どれだけ永い時間をかけても届かなかったら意味がない。

考えた時間もすべて無駄だ。でも、新内眞衣はそれを無駄にはさせなかった。

 

 

次の部で思い切った質問をしてみた。

これは先日発売した「ソングス」という雑誌のインタビューで掲載されているコメントだ。

 

1推し、2推しの話になった。

堀未央奈新内眞衣が1推しと言われることが少ないからそう言ってくれる人は覚えるように努力するということを言ったあと。

インタビュアー「そんなこと言ったら今度から握手会に来る人みんな一推しって言ってきませんか?」

新内眞衣「口だけの人はわかりますから笑」

 

、、、なるほど。

自分はどうだろうか。

 

a「マジメな話オレはどうなの?」

新「お花やらTシャツやらバンドやら色々行動で示してくれてるからわかってるよ。」

a「さすが、オレ!!」

 

ふざけてみたけど普通に泣きそうだったし、めちゃくちゃ嬉しかった。

 

4/23最後の握手

 

a「今日最後だけど今日は本当によかった。信頼してもらえてたし、プレゼントも届いたし。」

新「ね!ね!やっとだよ!届いたの!」

a「そうなんだよね、4度目の正直だから本当に届いてよかった。」

新「ごめんね~」

a「謝んないでよ、まいちゅんのせいじゃないでしょ笑」

新「ありがとう」

 

この握手の後、僕はとびっきりの笑顔だった。

届かなかったことを覚えてくれていた。

届かなかったことを嘘をつかず答えてくれていた。

それが嬉しい。

 

2年間、、、本当に色々なことをやってきた。

何やったら喜んでくれるかなって考えた時間やら手間やら何やってるんだろうなって思ったこともあった。

物が届かなかったからって関係なくて新内眞衣はちゃんと受け止めてくれていて最後の最後に届いたことを本気で喜んでくれたし、それも含めて信頼してくれていた。

僕の無駄じゃない2年間。本日をもってかけがえのない大切な宝物になった。

全部が全部無意味なものなんて無かった。

この先の新内眞衣との思い出も大切にしていこうと思う。

 

最後に・・・

親愛なる新内眞衣様、あなたに出会えて本当に幸せです。

これからもよろしくお願いいたします。

 

届かなかったシリーズ   完