gebokuの日記

日々のアイドルヲタ活動を綴っていきます。

たった1年

ー君が笑顔で「またね」って言うから、もしかしたら、ずっとさようならは来ないんじゃないかと思ってた。
 
2017年8月頭
お台場では毎年アイドルのお祭りが開催される。
いくつかのステージがあり、時間別でアイドルが交代にパフォーマンスをする。
その中でパフォーマンスがとても気になった人がいた。
たまたま1日で3回、別のステージで見たがパフォーマンスは全て全力だった。
疲れた素振りも見せず、汗が滴ってもパフォーマンス中に髪の毛を手でどけることもなかった。
めちゃくちゃかっこよかった。5人組のグループで、青だった。
2日目も3日目も時間があれば見に行っていた。
お祭り中には直接話すことはかなわず、ステージの上のかっこいい姿だけが頭にこびりついていた。
 
数日後、別のアイドルを見に行った時にたまたまお祭りで気になった人が出演する会場がかぶっていてチェキカメラで写真が撮れる特典会というものに参加できることになった。
数日の間に何回もその人のかっこいい姿と曲が頭の中で出てきた。
チェキの買い方は慣れたものなのですぐに買い、列に並びながら気になる人のことを待ってた。
目の前を通り列が作られた先にある椅子にアイドル達が座る。
すごくボーっとしていたので何話すか考えてなかった。
「お祭りで見て気になってきました。」これだけ言ってチェキにはサインと名前を書いてもらった。
私は初めて会ったアイドルにはサインを入れてもらうことにしている。
間近で見るとものすごい美人だった。ちょっとこっちが引くくらい美人だった。
私の記憶だと自分はおそらくクールぶっていたが、声が裏返って早口になっていただろう。
ヲタク特有のやつ。
 
その次に会ったのは別のアイドルイベントのお祭りだった。
明らかにその人に会いたいという気持ちが強くなってきていた。
今回は気になる人の所属グループの好きな曲の決めポーズがわかるようになっていたので同じポーズをしてチェキを撮った。
以前会ったことなんて覚えているはずもなく、またお祭りで見て気になって来ましたと伝えた。
しかし、チェキのときに書いてくれた名前は憶えてくれているみたいで伝えると初めて会った時の話になった。
一瞬の出来事だったのに覚えてくれているのは単純にうれしかった
 
そこから時間が合えば会いに行くようになった。
また少し日付が経ってからTwitterを見ていると気になっている人の卒業が発表された。
とてもとてもショックだった。会ったばかりで一か月も経ってないのにもう二度と会えないのかと思った。
おそらく、この時点ですごく好きだったんだと思う。
 
はじめましてから1か月ほど経った日に気になる人の生誕祭があった。
少しくらいお祝いして会えてよかったと伝え、徐々にフェードアウトするつもりだった。
そこで読まれたファンへの手紙が衝撃的だった。
2000年に1人の美少女と言われ常に期待の視線の中でプレッシャーは想像もつかないものだったのだろう。
ものすごい怖かっただろうなと感じた自分がファンに嘘をついていること、かけてもらった言葉が辛かったこと、
包み隠さず伝える手紙を読みながら気になる人は泣いていた。
全力で楽しませよう、全力で向き合おうとする気になる人はかっこよかった。
 
この日、気になる人は好きな人になった。
幸いにもまたその生誕祭の日チェキが撮れたのでお話した。
一瞬だったけどその人は会えて嬉しいと行ってくれた。
その人の誕生日を祝う日なのに申し訳なくなってしまった。
 
この日から思ったことは2つ
1,最後の日まで好きな人が頑張れる理由の0.00001%にでもなれるだろうか。
2,とにかく最後までなるべくたくさん会いたい。
 
その日から参加できるイベントには全部行った。
生誕祭があったのは9月、卒業の日は11月でその間ものすごい量のイベントが組まれた。
おそらく参加していないイベントは2,3個だったと思う。
(チェキ券買えない日もあったから行っても会えて無い日もある。)
遠征も名古屋から始まって、新潟、神戸にも行けた。
毎日楽しいのにイベントが終わると本当にこの時間が二度と来ないのかと怖かった。
でも、最後の日は本当にあっという間に来てしまう。
 
卒業公演編に続く。